"おいない"の京都最新情報

2017年 1 月 7 日(土)

 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 祇園甲部祇園東、先斗町、宮川町の四花街で七日、新年を祝う始業式が開かれた。
黒紋付き姿の芸舞妓が式典に臨み、芸事の精進を誓った。
祇園甲部の始業式は
毎年、東山区祇園甲部歌舞練場で催していたが、現在は耐震改修に伴い一時休館中のため、今年は隣の八坂ホールに会場を移した。
式典には、約一一〇人が出席。正月用の稲穂のかんざしを挿した芸舞妓が、心構えを記した「誓い」を唱和した。
式典に続いて、京舞井上流家元の井上八千代さんが地唄「倭文(やまとぶみ)」を披露した。祇園甲部歌舞練場玄関ホールで、芸舞妓たちは「おめでとうさんどす」と華やかにあいさつを交わし、祝いの昆布やお神酒を受けていた。
上七軒は九日に始業式を開く。
 
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 ★古儀茶道藪内家の初釜が七日、下京区の藪内家で始まった。
炉に据えた釜から柔らかな湯気が立ち上る中、藪内紹智(じょうち)家元が大ぶりの井戸脇茶碗に濃茶を練り、訪れた客を新春の一服でもてなした。

武家茶人古田織部から譲り受けたとされる茶室「燕庵(えんなん)」(重要文化財)には、「心廣體胖春(こころひろくたいゆたかなはる)」の掛け軸や季節の花を寄せた石菖(せきしょう)鉢がしつらえられ、午後一時半の初席に浄土真宗本願寺派の石上智康総長ら九人を迎えた。えとにちなんで雄鶏(おんどり)に見立てたきんとんも振る舞われ、列席者はふくよかな茶を味わいながら、和やかに言葉を交わし、新年を祝った。
九日まで、約五〇〇人が訪れる。
 
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 セリやナズナなど春の七草を使った「七草がゆ」の接待が七日、伏見区御香宮神社であった。
朝は寒さに見舞われ、大勢の参拝者らがかゆで冷えた体を温めて一年の無病息災を願った。
同神社では毎年、正月七日に行っている。氏子らから奉納された七草や米を境内に湧く名水「御香水」で炊き、七〇〇食を用意した。
早朝に七草を神前に供える神事が営まれ、提供が始まる午前九時より前から境内に長い行列ができた。参拝者は湯気が上る熱々のかゆが入った器を受け取ると、息を吹きかけながら味わっていた。
 
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 ★北区・上賀茂神社で一月七日、正月に白馬を見ると邪気がはらわれるという故事にちなむ「白馬奉覧神事」が営まれる。
平安時代から宮中に伝えられた新春行事「白馬節会」に基づく神事です。
神職が神前に七草粥を供えて祝詞が奏上されると、白い神馬が現れる、これは祭神の御覧を仰ぐためで、神馬に大豆を与えて国家安泰や家内安全を祈願する神事。
古くは中国で正月七日に青馬を見ると年中の邪気を祓うといわれたためで、その青馬が、のち白馬に変わり、名称だけが残ったというわけです。白馬総覧は宮中で一月七日に行われていた白馬節会を模して神事化した。
普段は近くの京都産業大学馬術部で飼育されている白馬「神山号」が、この日は境内の神馬舎で参拝者に公開される。縁起の良い白馬を見るだけでも得した気分?