"おいない"の京都最新情報

【今日の情報 : 歳時記・催し・話題】

 
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京都で元祖を称する「鳴滝の大根焚」として知られる右京区・鳴滝の了徳寺の報恩講が十二月九日・十日の二日間営まれる。 七百五十余年前、一二五二年親鸞聖人が法然上人の遺跡を訪ねてこの地を訪れた時に、村人が塩で煮たダイコンでもてなしたのが始まりとされる。 毎年の報恩講で無病息災を願う信徒や大勢の参拝客でにぎわい、湯気が立ち上がるダイコンを提供している。 約三千本の大根を用意、檀家たちが前日夕方から大釜で塩としょうゆだけで煮込み油揚げを添えて仕上げる。有料.

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 西京区松尾大社に、来年の干支(えと)の「酉(とり)」を描いた大絵馬が、この年末も飾られた。版画家として市内で長く活動し、四月に井堂雅夫さんが原画を手掛けた。井堂さんは生前に全十二支の原画を残しており、同大社は「故人の遺志を継ぎ、干支が一巡するまで作品を使いたい」としている。 井堂さんは三十代から版画家として本格的に活動を始めた。日本版画協会の作品展に入選するなど実績を重ね、国内外で展覧会も開催。三年前には画業四十周年を記念して、京都文化博物館(中京区)で作品展も開いた。 絵馬の原画は、井堂さんが同大社で結婚式を挙げた縁もあって、大社側から依頼。二〇一三年に初めて作品が飾られたが、翌十四年に末期のがんにかかっていることが分かった。 井堂さんは、版画家としてやり残したことがないようにと決意。自らが開設した画廊兼アトリエ「雅堂」(北区)で、未完だった申(さる)から辰(たつ)までの原画制作に掛かり、昨年のうちに全て描き切った。 酉をはじめどの干支の原画も、リアルに再現せず漫画風の優しいタッチで描かれている。

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