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  下京区真宗大谷派山東本願寺では浄土真宗の宗祖・親鸞の遺徳を偲ぶ「報恩講」が十一月二十一日から始まり、親鸞の祥月命日にあたる二十八日までの八日間にわたる宗派最大の法要「報恩講」を締めくくる。
最終日の二十八日には、僧侶が上半身を前後左右に激しく揺り動かして声明を唱える「坂東曲法要」が御影堂で営まれた。
親鸞が越後に流罪となった時、荒波の海上、揺れる舟の上で一心に念仏を唱えた姿を表すとされ、「堂衆」と呼ばれる約六十人の僧侶が御影堂の内陣前に着座し、一人の僧侶が「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と高らかに発声したのに続き、ほかの僧侶が一斉に上半身を前後左右に動かして念仏と和讃を繰り返した。

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念仏の節目ごとに激しく上半身を前後左右に揺さぶり、そろって動かしながら振り絞るような野太いで独特の抑揚をつけた節回しで唱える念仏は戦国時代には「本願寺のおほかめ念仏」とオオカミがほえるような声だとも称された。
門信徒が夜明け前から列をつくり、約六千人が堂内を埋めた。
坂東曲は大谷派だけに伝わる独特の法要。
江戸時代初めに本願寺が東西に分かれた後、西本願寺では途絶え、今では東本願寺だけに伝わる。

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