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 ∞ 京都で熱い信仰、晩秋に重ね二つの供養 ∞

赤山禅院:「数珠供養」.JPG

左京区修学院の「紅葉寺」とも呼ばれる赤山禅院(比叡山延暦寺の別院)では「もみじ祭」が始まり、秋の恒例行事として行われる。今年で三十三回目。
毎年、十一月に入ると、境内各所のもみじが色づき始め、 十一月後半に見頃を迎えます。
十二月初旬にかけて多くの人が訪れ、静かな中にもにぎわいのある季節となります。
もみじの色づきが最盛期迎える十一月二十三日に行われるのが、珠数供養です。
比叡山延暦寺の千日回峰行を達成した大行満大阿舎梨によって感謝の気持ちをささげる「数珠供養」が営まれる。
境内の護摩壇では比叡山の僧侶が護摩木を焚き、全国から寄せられた約三千余の古い数珠を次々とと火に投げ入れて、「ナウマクサンマンダー」と不動真言を唱えながら、たき上げて供養した。

東福寺・正覚庵「筆供養」.JPG

★筆の寺として有名な東山区東福寺塔頭・正覚庵で十一月二十三日、使い古された筆に感謝する「筆供養」が行われ、全国から集まった筆や鉛筆、ボールペンなど、約二万本が護摩の炎に投じられ、感謝の念を込めて供養した.

正覚庵には、江戸期や昭和期などに建立された大小の筆塚がある。
筆で作った筆みこしの行列が東福寺周辺を練り歩いた後、僧侶が読経して筆を供養。
山伏が刀と矢で境内の邪気を払った後、たいまつで護摩木に点火し、燃え上がった炎に僧侶や稚児や参拝者が筆を次々と投げ入れた。今年で六十七回目となる筆供養は、高名な書道家や画家の筆塚がある正覚庵で、絵画や書道、文学などの文化芸術を支える筆を大切にしようと、毎年この日に供養している。

十輪寺:「塩竈清め祭」.jpg

★洛西・十輪寺で十一月二十三日、六歌仙の一人、晩年このお寺に隠棲したといわれる在原業平を偲んで「塩竈清め祭」が行われます。
かつての恋人、二条后(藤原高子)が 大原野神社を参詣するときに、塩を焼いて塩竈から立ち上る紫煙に亡き人を偲び、想いを伝えたという故事に因みます。
平安の習慣を再現するという趣の行事です。

覚勝院:「大根供養」.jpg

右京区嵯峨大覚寺門前の別格本山覚勝院では、そろそろ雨が雪に変わり始めるとされる二十四節気の一つ「小雪」にあたる十一月二十三日~二十五日、恒例の「聖天様の大根供養」が始まり、聖天様の好物の大根や酒、団子を供え無病息災を祈願する。
聖天様のおさがりの大根をいただくと、心身の毒を滅し、難を逃れ、八福に浴するとされています。
用意された約千本(二千人分)の水尾の柚の刻みを載せた柚子が香る分厚い大根を、油揚げとともに大鍋で前日から煮込み、味の浸みたあつあつの大根が参拝者に振る舞われる。
なお、団体なら十二月中頃まで法話と大根供養を受け付けてもらえます

   [京 の 紅 葉 だ よ り]

地主神社:「えんむすび祈願さくら祭」.jpg

東山区地主神社(清水の舞台を出るとすぐ左)で十一月二十三日、恒例の「もみじ祭り」が催される。
自然の恵み秋の豊作と縁結びのご利益に感謝し、家内安全・無病息災・商売繁盛を祈願するお祭り。

もみじの名所として名高い宝来山より採れた美しい紅葉を手にした巫女が、神への感謝の意を込めて神楽『もみじの舞』『剣の舞』『扇の舞』を奉納します。
この他、お火焚の神事で健康・病気回復も祈願します。
夜は隣接する清水寺や、付近の高台寺でライトアップも行われており、一日中古都の紅葉を堪能できます。
 

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