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 右京区太秦聖徳太子ゆかりの広隆寺で十一月二十二日、聖徳太子の命日に合わせて毎年この日に「聖徳太子御火焚祭」が営まれる。
広隆寺
聖徳太子建立の七大寺の一つとされ、この日だけ本堂に安置されている本尊の秘仏聖徳太子像と、宝物館の秘仏薬師如来像が開扉されます。
太子像は当代の天皇が儀式などで用いた束帯を身に着ける古来の習わしがあり、昨年は今上天皇即位の礼で着用したものと同じ御袍(束帯の上着)を着けて公開された。
太子像を安置する本堂・上宮王院で法要が始まり、貫主の導師で十人の僧侶が般若心経を唱えて太子を供養した。
続いて、境内に斎竹(いみだけ)が立てられ、薬師堂の前で貫主が願文を唱えた後、願いが書かれた数万千本の護摩木が山伏によって焚き上げられる。
お火焚祭は、聖徳太子を祖神と仰ぐ建築・建具・機織職などの信者によるものです。
また、四、五、十、十一月の日・祝日とこの日は桂宮院の公開日にあたり、京都最古のお寺の国宝・桂宮院本堂は、法隆寺の夢殿に似た単層八角円堂で、一重、桧皮葺の構造です。

 
 左京区にある南禅寺の塔頭(たっちゅう)・天授庵(てんじゅあん)で、例年より一週間ほど早く庭園の紅葉が見頃を迎え、参拝客を楽しませている。
庭園では、鮮やかな赤や橙(だいだい)に染まったモミジと、枯れ山水の白砂や緑のコケが鮮やかなコントラストを織りなしている。