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東山区・新日吉(いまひえ)神宮で十一月十四日には「火焚祭」が行われる。
平安時代末期から宮中の御産祈願に行われたという里神楽や湯立て神楽などが奉納されます。
金物の神と知られる古社では、平安中期刀匠三条小鍛冶六郎宗近がこの地に「ふいご」を築き、祭神の神力を受けた三人の童の助けで名剣「小狐丸」(こぎつねまる)を鍛えたとの故事にちなみ、火焚串を美しい「ふいご」の形に積み上げ、火の勢いが衰えた頃ミカンを投げ入れます。焚かれたミカンは中風封じや風邪薬の効能があるとか。
農耕に鉄器が不可欠であったことから稲荷の神を勧請し、五穀豊穣を祈るお祭です。
火焚串奉納者には「おひたき(ミカン、まんじゅう、おこし)」がお下がりとしていただけます。遠方からの参詣も多く、大変にぎわう一日です。

★漆工芸とゆかりの深い日本三大虚空蔵の一つである嵐山・虚空蔵法輪寺で十一月十四日、「うるし祭」が営まれる。
本尊虚空蔵菩薩は古来から漆器業・工芸技術の守護神として信仰を集めてきた。
十一月十五日は、文徳天皇の第一皇子惟喬(これたか)親王(八四四~九七)が法輪寺にこもり、本尊虚空蔵菩薩から伝授された漆の製法と漆塗りの技法を完成させた満願の日とされる。その遺徳をしのび、本尊にうるしへの感謝と伝統技術の絶えぬ継承と業界繁栄を祈願し、全国漆業連合会が毎年法要を営んでいる。
茂山社中による奉納狂言もあります