"おいない"の京都最新情報

[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事] 

 ★杯の流れる小川の辺漢詩や和歌を詠む「曲水の宴」が三日、北野天満宮で初めて催された。境内西側に設けられた「別離の庭」で、きらびやかな平安装束に身を包んだ男女八人が風情あふれる詩歌をしたためた。宇多天皇主催の宴に招かれるなど、文才が高く評価された祭神菅原道真をしのび、北野天満宮が企画した。緩やかに曲がる小川を杯が流れる中、紅葉と恋心を重ねた歌などを一心にしたためた。 宇多天皇をたたえる道真の詩「花時天似酔(はなのときはてんもよえるがごとし)」の朗詠もあり、観客は静かに聞き入っていた。
 
 真宗大谷派本山・東本願寺の飛び地境内「渉成園」(枳殼邸)の秋の特別公開が六日まで行われている。
通常は非公開の建物内で、版画家棟方志功筆のふすま絵や、大政奉還に関する文書などを鑑賞できる。
棟方のふすま絵は、園内中央部の持仏堂「園林(おんりん)堂」にあり、雄々しく伸びる杉や、園内の池に映る満月などを力強い筆致で描いている。大広間「閬風(ろうふう)亭」では、京都市が進める「大政奉還1五十周年記念プロジェクト」に合わせ、徳川慶喜が書いた「渉成園」の額をはじめ、兵糧米提供への礼状などが並ぶ。漫画家井上雄彦(たけひこ)さんによる親鸞の屏風絵もある。
 
★中京区・神泉苑で大念仏狂言が始まった
毎年、十一月の第一金曜から三日間、金曜日→土曜日→日曜日となります。
大念仏狂言は、念仏の妙理と勧善懲悪・因果応報の道理をわかりやすく親しまれながら得られるようにと工夫し、身ぶり手まねで説法として始められたのが起源であると伝えられている。無言劇であるのも、広場で大ぜいの人に声のとどかぬことを考えての上のことと思われる。公演中は鉦、太鼓、笛などの囃子にあわせて演じられる。
壬生狂言の流れをくむ京都市無形民俗文化財。鉦や太鼓・笛に合わせて演じる仮面舞踏劇です。ここは古くから歴代天皇の御遊地。
八六九年、疫病退散の神事・御霊会(祇園祭の起源)が行われた修法場としても有名です。