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 右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で毎年秋に催される、庭に配されたろうそくの明かりを楽しむ夜間特別拝観「梵燈のあかりに親しむ会」が始まった。    親しむ会は毎秋の恒例行事で、今年で十八回目。
本堂前の庭園「蓬莱の庭」で、枯山水の五つの庭に約四〇〇本の梵燈をともし、住職が手作りした瓦製の灯ろう「梵燈」六十台や竹筒百本のほか、近年はろうそくの明かりで禅語をかたどっており、今年は「秋風一味涼(しゅうふういちみりょう)」を表した。
庭では、虫の鳴き声や、水琴窟(すいきんくつ)の音がかすかに聞こえ、幻想的な明かりとともに秋の雰囲気を醸した。
秋風に炎がゆらめく中、梵燈や灯籠からもれるあかりが枯山水の庭石や石仏、こけむす庭や木々を柔らかな光に包み、幻想的な明かりとともに雰囲気を醸し出し、幽玄の世界へと導く。
開創四〇〇周年(一九九七年)を記念し、翌年から毎秋行っている。
親しむ会は七~十六日の午後六時~九時(午後八時半受付終了)。
拝観料五〇〇円。