"おいない"の京都最新情報

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神無月の名を欺いて、京都の十月はお祭り月。春とは一味違う別の華やかさが街に満たされます。
 
 ★花街・祇園甲部歌舞会の秋恒例の「温習会」が祇園甲部歌舞練場で十月一日から始まった。温習会は、芸舞妓が精進を重ね、日頃の稽古の成果を披露する舞台。
今年は芸舞妓八十五人が出演する。温習会は六日まで。連日午後四時開演。
指定席 八五〇〇円、自由席 四〇〇〇円。
 
 京都府内に約六〇〇ある浄土宗の寺院で普段は公開していない仏像や宝物などが拝観できる「特別大公開」が十月一日から、京都府内と大津市の計四十四カ寺ではじまる。十六日まで。
特別大公開は、寺院ごとに公開日や拝観料の有無が異なる。
詳しくはホームページ
http://www.jodo-kyoto.jp/ をご覧ください。
 
★学業の神・菅原道真公が祀られる上京区北野天満宮で、秋の大祭「ずいき祭り」が十月一日から五日まで行われる。
祭の由来になったずいき(里芋の茎)など食物で飾った御輿のお祭りで、一年の五穀豊穣を感謝し、神前に新穀、野菜、果実などを供えたのが始まりで、室町時代から続くとされています。
毎年九月初旬から地元の人々によって手作りされ、屋根と四本柱をすべて瑞饋(ずいき)を使い、鬼瓦をかしら芋、瓔珞(ようらく)を茄子や唐辛子、ほおずきなどで飾った鳳輦(ほうれん)というずいき神輿に御霊を移す出御祭が行われた後、導山を始め三基の鳳輦と松鉾他が北野天満宮の本社を出て、宮司など神職を始め氏子崇敬者らが供奉、約百五十人余が祭列を整え氏子区内を巡行して、約四㌔離れた西ノ京の御旅所まで華やかに練り歩く。
着御祭に引き続き氏子地域より選ばれた女児による「八乙女田舞(やおとめたまい)」が奉納されます。
鳳輦は還幸祭の四日までずいき神輿とともにお旅所に駐輦され、その間お旅所には多くの出店が連日、軒を並べ祭り気分で賑わいます。
 
    
 ☆ 二日 ずいき祭・献茶祭
御旅所で表千家宗匠による献茶祭。人に振舞うお点前ではなく、神に捧げる作法の違いに注目です。

☆ 三日 ずいき祭・甲御供奉鐉 
西ノ京七保会による甲御供奉饌(かぶとのごくほうせん)が行われます。
一五二七年、阿波の三好長基が都に攻め入った時、たまたま入洛していた越前の守護職朝倉敏景が、西ノ京の神人と協力して長基を阿波に追い落としました。将軍足利義晴は、神人の功を賞し北野天満宮に甲の御供を定めたのが始まりです。一時中絶されましたが、明治四十年旧神人(七保会)の努力により復活し今日に至っています。
☆ 四日 ずいき祭・還幸祭
御旅所で出御祭が執り行われ、後に出御、牛に曳かれた御羽車も加わり祭礼の行列が氏子区内を巡行して夕方本社に還御、還幸祭が行われます。
 
 ☆ 五日 ずいき祭・后宴祭
拝殿前にて「八乙女田舞」が奉納されます。八人の乙女たちが鈴を持って舞を舞うというもの。拝観者は外で見学できます。
 
 
伏見区御香宮神社で十月一日から九日まで、神幸祭が行われる。
伏見九郷の総鎮守の祭りで、室町時代の風流傘の伝統を今に伝えており、「伏見祭」とも「花傘祭」とも呼ばれる洛南の大祭。
花傘は伏見九郷の氏子らが競って風流傘を飾り立てたのが始まりとされています。
一日は、氏子町内の花傘や神輿がお祓いを受ける「花傘総参宮」が行われ、毎年約二十の町内の氏子たちが直径約三㍍もの色鮮やかな花傘や神輿を揺らしながら大手筋商店街などを練り歩きます。
神幸祭では、獅子若行列、猿田彦行列、神輿の巡行に、 稚児・武者行列が参加する。
 
 

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