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 上京区臨済宗相国寺派大本山相国寺で二十五日、秋の特別拝観が始まった。
国内最古の法堂(はっとう)(重要文化財)や開山した夢窓国師像を安置した開山堂、一六八畳に及ぶ方丈が公開される。

法堂は豊臣秀頼の寄進により一六〇五年に再建された。高さ十一メートルの天井には狩野光信筆の円周九メートルの「蟠龍(ばんりゅう)図」が描かれ、真下で手を打つと堂内に独特の響きが生まれることから「鳴き龍」とも呼ばれている。
秋だけ公開される開山堂の前庭は、本来は表と裏で分かれる禅宗の庭が一つになった珍しい庭で、かつて御所に水を供給していた水路の跡も残っている。観光客らは白砂が敷き詰められた静かな空間を眺め、ひとときを過ごしていた。
 
★女性のいのちともいうべき髪に彩りと華やぎを与えてくれる日ごろ用いる櫛に感謝する「櫛まつり」が九月二十六日、第五十六回目を東山区安井金比羅宮で境内の久志塚に使い古した櫛を納めて供養する。
使い古した櫛やかんざしに、感謝を込めてお清めし供養するお祭りです。
昭和十六年九月に境内北側に久志塚(櫛塚)が建立されてより、女性の命である髪の美しさを引き立てる櫛をお祀りし、女性の美容美顔美髪にご利益があります。
櫛供養のあと舞が奉納され、「元禄島田」や「耳かくし」など古墳時代から現代までの四十五の髪型に結い上げた女性ら四十人余が、各時代の髪型とあでやかな衣装の女人風俗行列で神社境内を出発して、祇園界隈・四條通、川端通、新橋通、から花見小路を練り歩く。以前は「くし」の語呂合わせで九月四日にあったが、現在は美容師の休日の九月第四月曜日に行われるようになった。