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 雲ヶ畑の松上げ
愛宕山への献火として行われる。加茂川の源流で知られる林業の集落・雲ヶ畑
山上に割り木を運び松明としそれを二つの文字にかたどり櫓にくくりつける。空中に浮かぶ火の文字は毎年異なり点火直前まで秘密。
この地の愛宕山山頂二箇所に松明が同時点火され、愛宕明神に火災予防と五穀豊穣を祈願します。
雲ヶ畑の高雲寺から「権兵衛」役の男性と見物客が、向かいの山に 「お~い」と合図すると点火が始まった。二集落で行われる「雲ヶ畑松上げ 」。中畑地区で点火を担うのは若中と呼ばれる十六~三十五歳の男性たち。やぐらが漢字に組まれるのが特徴だが、当日まで家族にも明かさないのが習わし。

 ★広河原の松上げ
花脊・雲ヶ畑と同じく愛宕山への献火として行われる火祭りで、火災予防、豊作などが祈願される。
下之元町の灯籠木場(とろぎば)に約千五百本の松明が焚かれ、威勢のいい掛け声とともに小松明(放り上松)を投げ上げて、高さ約二十メートルの灯籠木の先の笠に点火する。
松上げの後、「やっさこさい」と「ヤッサ踊り」や「江州音頭」が奉納される。
 
 
左京区・久多に伝わる風流灯籠踊り「久多花笠踊り」が八月二十四日に行われる。
洛北とはいえ、京都市内から車で一時間半はかかる久多。しかしそれだけに古い伝統や行事が今でも残っており、毎年八月十四日に盆行事の施餓鬼を終えてから花宿と呼ばれる家で極めて精巧な花笠を制作する。
当日は、花宿の床に、志古淵社、上の宮社、大川社の軸を掲げて灯りを花笠灯籠に移し、太鼓や鐘に合わせて踊る五穀豊穰のお祭り。
三つの神社を巡りながら心静かに踊りを奉納する。
灯籠が点じられると、闇に静かに浮かびあがり、大変美しいものです。