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【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

下鴨神社・夏越の神事:「矢取り神事 (3).JPG
立秋前日の八月六日の夜、下鴨神社で「矢取り神事」と呼ばれる夏越神事が営まれる。
一年の厄を払い、無病息災を祈ります。
御手洗池(みたらしいけ)に斎竹(いみだけ)を立てて清め、中央に斎矢(いみや)を立て、奉納された厄除けの人形が流されると、上半身裸になった氏子の男子約四十人が一斉に飛び込み、矢を奪いあいます。

これは下鴨神社の祭神玉依姫が川遊びをしていると一本の矢が流れ着き、 持ち帰ったところ懐妊し賀茂別雷神を生んだという故事にちなみ、矢取り神事とも呼ばれ、とてもご利益のある矢です。
和太鼓が響く中、白い法被姿の男性らが御手洗池に水しぶきを上げて飛び込み、矢に見立てた斎串(いぐし)を奪い合い、無病息災を祈願する。
斎串は竹に御幣を挟んでおり矢にも見え、厄よけ、開運、長寿などのお利益があるとされている。
猛暑で心身にたまった疲労を落とし、秋以降に備えようという伝統行事。
御手洗池に立てられた五十本の斎串を持ち帰ると、開運・厄除けのご利益があるとされる。
神職が、参拝者たちが奉納した紙の人形を勢いよくまいて、無病息災を願う。

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★京の夏の風物詩・「鴨川納涼」
毎年八月の盛夏に、鴨川の三条~四条間の河川敷で恒例行事「鴨川納涼」が六日、七日と開かれ、特設ステージでは数々のイベントが楽しめる。
全国の有志県人会がふるさと産品を販売する。今年で四十六回目。

イベントの一環として、ライトアップされた鴨川で昔ながらの友禅染の工程である友禅流しの風景を再現する恒例の「友禅流しファンタジー」が六日・七日の夜、三条大橋四条大橋間の鴨川で行われ、色とりどりの反物が川面に映えるファンタジー。
友禅流し友禅染の工程の一つで、のりや染料を川の水で落とす作業。
この伝統的な技法を後世に伝えようと、若手職人が川に入り、赤や青、ピンクなどの色鮮やかな反物を投げ、川面に浸して洗う作業を繰り広げた。

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