[祇園祭シリーズ]

  [祇園祭シリーズ] 

祇園祭山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が三十四基ある山鉾の巡行順を決めるくじ取り式が毎年七月二日、京都市役所市会議場で門川大作市長の立ち会いで行われた。
巡行は、十七日の前祭(さきまつり)と二十四日の後祭(あとまつり)に分かれる。前祭巡行で先頭の長刀鉾に続く「山一番」は山伏山(やまぶしやま)が十四年ぶりに引き当てた。大船鉾は、慣例であらかじめ順番が決まっている「くじ取らず」で後祭の最後尾を進む。
山鉾町の代表者たちは羽織はかま姿で儀式に臨んだ。「くじ取らず」の八基を除き、前祭の十八基と後祭の六基の代表が予備くじ順に登壇し、くじを取った。
後祭では、くじ取らずの橋弁慶山、北観音山に続く「山一番」は、浄妙山(じょうみょうやま)が取った。
くじ取り式では、前祭の二十四基と後祭の十基それぞれがグループ内で進む順番を決める。巡行の先陣争いによる混乱を避けるため、一五〇〇(明応九)年に始まった。 
くじ取り式は、巡行の先陣争いが絶えなかったことから一五〇〇(明応九)年に始まったといわれる。

 今年の巡行順は次の通り。

【前祭(十七日)の巡行】
(1)長刀鉾(2)山伏山(3)白楽天山(4)孟宗山(5)函谷(かんこ)鉾(6)太子山(7)四条傘鉾(8)占出(うらで)山(9)芦刈山(10)芦刈山(11)蟷螂(とうろう)山(12)保昌(ほうしょう)山(13)鶏鉾(14)伯牙山(15)綾傘鉾(16)霰天神(あられてんじん)山(17)菊水鉾(18)木賊(とくさ)山(19)郭巨(かっきょ)山(20)油天神山(21))放下鉾(22)岩戸山(23)船鉾


【後祭(二十四日)の巡行】

(1)橋弁慶山(2)北観音山(3)浄妙山(じょうみょうやま)(4)役行者山(5)黒主山(6)南観音山(7)鈴鹿山(8)八幡山(9))鯉山(10)大船鉾
明治時代は京都府庁や市役所など、終戦直後は八坂神社で行われていましたが、巡行順をめぐり山鉾町の争いが絶えなかったため、一九五三年からは市議会議場が会場になっています。内部の様子は、残念ながら見学できません。

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東山区高台寺は秀吉公の菩提を弔うため、慶長十一年(一六〇六)正室の北政所によって建立され、北政所は秀吉公の没後、高台寺に移り住みました。
高台寺及びその塔頭寺院は、公家集、諸大名、文化人等、多くの人が寄り集い、さながら当時の一大サロンであったと伝えられている。
今年も高台寺境内にて”夢”を短冊につづって夜の特別拝観「高台寺・七夕会」が二日、三日と行われる。
七夕飾りを照らすライトアップ行事「高台寺七夕会」は、色とりどりの短冊約五千枚が夜空に浮かび上がった。
高台寺の夏の恒例行事で、高さ三~五メートルのササ二十五本が境内の前庭や駐車場に並んだ。それぞれのササには、「毎日笑顔ですごせますように」「野球選手になりたい」などと願い事を手書きした短冊が下がり、夜風にひらひらと揺れていた。