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[祇園祭シリーズ]

  [祇 園 祭 シリーズ]

 
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 祇園祭長刀鉾保存会は、今年で生誕三〇〇年となる江戸時代の奇想の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)筆「旭日鳳凰(きょくじつほうおう)図」を用いた見送(みおくり)を新調し、披露した。
若冲の鮮やかな色彩と細密な描写の絵画を、綴織(つづれおり)に仕上げた。
見送は、鉾の背面を飾る装飾品。新調したのは、縦三・五㍍、横一・八㍍。黄金色の雲海から日が昇る様子や雌雄の鳳凰などが描かれた作品を、絹糸と本金糸の約三六〇色の染糸を混ぜて織り込んだ約八〇〇色で表現した。
若冲は、長刀鉾の町内に近い錦小路通高倉の青物問屋の当主だった。保存会は、今年の法人化五〇年と、“ご近所さん”だった若冲の生誕三〇〇年に合わせて、吉事が起こる前兆とされる瑞鳥(ずいちょう)、鳳凰の図柄を用いた見送の新調を決めた。
「旭日鳳凰図」は、若冲が画業に専念した一七五五(宝暦五)年の記念すべき作品。現在は宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する。保存会が二〇一三年に許可を得た後、制作を依頼した川島織物セルコン(左京区)が三年かけて仕上げた。今年の前祭(さきまつり)の山鉾巡行(七月十七日)で使用する。平成の新調幕にふさわしい図柄。巡行では、お稚児さんとともに、背面の見送が映えると思います。
 
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祇園祭の函谷鉾保存会は、鉾の二階の天井を飾る天井幕を新調した。鉾が長く続くよう祈って鶴を刺繍している。
天井幕は縦二・四三㍍、横一・四五㍍。鉾の名前の由来で中国の孟嘗君の故事にちなみ、月明かりをイメージして金無地には本金箔を織り込んだ。鉾に伝わる囃子の曲に鶴が登場することから、京都国立博物館所蔵で江戸時代の画家狩野探幽一六五四に描いた「飛鶴図」を元に、刺繍で鶴を立体的に縫い上げた。また、波濤を線状に縫った。
金色に輝く夜明け前の空を飛ぶ鶴の図柄が目を引いた。
七月十七日の前祭(さきまつり)の巡行で使用する。