"おいない"の京都最新情報

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★宗大谷派本山・東本願寺阿弥陀堂の修復が完了し、三十一日、北隣の御影堂に仮安置していた本尊を阿弥陀堂に戻す還座(げんざ)式が行われた。全国から集まった約一万人の門信徒たちが厳粛な儀式を見守る中、四年四カ月ぶりに本来の場所へ安置された。
午後一時半に御影堂で勤行が始まった。大谷暢顕(ちょうけん)門首と僧侶らが本尊・阿弥陀如来像(像高一〇三センチ)を持ち上げて唐櫃(からびつ)に収め、大谷門首ら約一〇〇人の行列とともに、約二〇分かけて約二〇〇メートル先の阿弥陀堂に運ばれた。
阿弥陀堂では、宮殿(くうでん)に本尊を収め、荘厳が整えられると金障子が開けられた。門信徒たちは、金箔約三十万枚を押した黄金色の中心空間、内陣に立つ本尊に、手を合わせて念仏を唱えていた。勤行では、大谷門首と大谷暢裕門首後継者が並んで法要を営んだ。
一~三日には恒例の「春の法要」が営まれる。
阿弥陀堂は一八九五(明治二十八)年に再建された。間口五十二メートル、奥行き四十七メートル、高さ二十九メートル。畳四〇一枚の広さ。二〇一二年から修復を始め、約一〇万八千枚の瓦のほとんどをふき替えた。これで、宗祖親鸞七五〇回忌を記念し、十二年間で順次進められた御影堂、阿弥陀堂、御影堂門の修復は全て終わった。
 
 第百四十四回 「都をどり」、四月一日より開幕
 
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都をどりは、明治維新の東京遷都に伴い開かれた博覧会の「附博覧」として明治五年(一)八七二)に創演され、今年で百四十四回の年輪を刻んで来ました。
都をどりはヨーイヤサー」のかけ声と共に春の到来を華やかに告げる古都の風物詩。

出し物は、その年の干支や記念にちなんだ京舞で、井上流家元・井上八千代さんの振り付けで踊られます。
幕が上がると、「都をどりはヨーイヤサー」の挨拶を兼ねたかけ声とともに、上手と下手の舞台両側の花道から、振り袖に花うちわを手にした芸舞妓二十名が、次々に艶やかに登場。
今年の演題は「名所巡四季寿(めいしょめぐりしきのことぶき)」で、名所・旧跡を舞台に全8景を繰り広げた。梅香る早春の城南宮、藤の花が映える初夏の毘沙門堂、紅葉が色めく金福寺、雪が降り積む三千院などが舞台となり、芸舞妓が四季の趣を醸し出しながら舞を披露した。第五景「落窪姫末繁昌(おちくぼひめすえのはんじょう)」は、シンデレラをイメージさせる親しみやすい物語が招待客を魅了した。フィナーレは姫路城を背景に満開の桜の下、総踊りでにぎやかに締めくくった。
【2016年の演目】
「名所巡四季寿(めいしょめぐりしきのことぶき)」 全八景
第一景: 置歌(銀襖)-長唄-
第二景:  城南宮枝垂梅香-(城南宮)長唄-
第三景: 毘沙門堂藤小波(毘沙門堂)-別踊 長唄-
第四景: 春日造替祝舞楽(春日大社)-別踊 長唄-
第五景: 落窪姫末繫昌(中納言邸・左大臣別邸)-別踊 浄瑠璃
第六景: 芭蕉庵紅葉遊戯(金福寺)-長唄-
第七景: 三千院雪見風流(大原三千院)-別踊 長唄地歌-
第八景: 姫路城桜霞(姫路城)-長唄-  
フイナーレでは、薄紅色の桜が舞台を彩る中、芸舞妓約六十人が総踊りで、春爛漫の華やかな舞台に酔いしれる。

期 間 四月三十日まで  
会 場 祇園甲部歌舞練場
開  演 午後零時半 ・ 二時 ・ 三時半 ・  四時五十分の四回。
観覧券 四千八百円 (茶券付特等指定席)・四千二百円(一等指定席)
    二千五百円円 (二等自由席)