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★日本の禅宗のうちの臨済宗十四派と黄檗宗が合同して行う大法要を前に、東山区臨済宗東福寺派大本山東福寺で六日、全国から集まった二三二人の雲水(修行僧)が一斉に座禅した。
一切の身動きを禁じ静寂を保つ「止静(しじょう)」の時間に入ると、警策(けいさく)を打つ音だけが響いた。
今年は中国・唐の禅僧で臨済宗宗祖の臨済義玄(ぎげん)一一五〇年遠諱(おんき)、来年は日本の臨済宗中興の祖白隠慧鶴(はくいんえかく)二五〇年遠諱の年に当たり、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(中京区)は一〇日、同寺で五〇年に一度の遠諱(おんき)大法要を営む。そこで、宮城県から大分県までの僧堂(専門道場)から雲水が同寺に集まり、五日~九日に「報恩大接心(おおぜっしん)」という修行を行っている。
午前八時半すぎ、雲水たちは室町時代に建てられた禅堂に入って座禅を組み、拍子木と鈴の音を合図に止静に入った。歩いて巡回するベテラン雲水が、姿勢や心に緩みのある雲水の背中に左右四回ずつ警策を打つと、「パン」と乾いた音が響き、堂内の空気は二時間半の間、張り詰めた。期間中、雲水たちは座禅や托鉢(たくはつ)などさまざまな修行を行う。