"おいない"の京都最新情報

 2018年 7月 3日(火)


     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 ★一夜限り咲く「月下美人」が三日夜、京都府南丹市八木町船枝の福寿寺で開花した。純白の花二〇輪が闇夜に浮かび、周辺に甘い香りを漂わせた。 月下美人はサボテン科の多年草で、夜中に開花して朝にしぼむ。同寺では三十年ほど前に植えた四株が高さ二メートルに育ち、年三~四回咲くという。
昼からつぼみがほころび始め、午後十時すぎには直径約二〇センチの大輪となった。近くの住民も徐々に開いていく様子を見守り、はかなげに咲いた花に目を細めていた。
世話をしている住職夫人は「条件が整わないときれいに開かない。今回も無事に咲いてくれてうれしい」と喜んでいた。
 
   2018年 7月 4日(水)

     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
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 祇園甲部の芸舞妓が芸事の上達と夏の息災を願う「お千度」が四日、東山区の八坂神社で行われた。強く降りしきる雨の中、京舞井上流家元の井上八千代さんと門下生約八〇人が、おそろいの浴衣姿で参拝した。
お千度は井上流の門下生でつくる「みやび会」が祇園祭期間中に恒例行事として続けている。今年の浴衣のデザインは白地にワラビをあしらった。
時折激しい雨が降る中、午前九時半ごろから、浴衣に雨用のコートを羽織った芸舞妓が傘を手に次々と訪れて境内であいさつを交わした。本殿の周囲を回って祈願した後、本殿で神妙に頭を下げていた。
 
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"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 3日(火)


     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
 祇園祭の前祭(さきまつり)巡行(十七7日)でしんがりを務める船鉾(新町通綾小路下ル)は三日、ご神体人形に関わる新旧の面の無事を確認する「神面改め」を行った。祇園祭船鉾保存会の理事長らが、無言で二つの面を掲げた。
神面はご神体人形の一つ神功皇后の面で、室町時代に制作された本面と、江戸時代の写し面がある。巡行時は写し面をご神体人形に付け、本面は保存会役員が持参し鉾に乗り込む。
午前十時、会所で八坂神社の神職を迎えて「吉符入り」が始まった。続いて、保存会の理事長が本面を、船鉾町町内会長が写し面を木箱から慎重に取り出した。二人は息がかからないよう口に懐紙をくわえ、新旧の面を約30秒間掲げた。面の無事を確認すると再び丁重に木箱に収めた。
 
 祇園祭の函谷(かんこ)鉾(四条通烏丸西入ル)はこのほど、鉾の屋根の飾り「懸魚(げぎょ)」を修復した。修復に合わせて金箔を張り直し、一七〇年前の制作当時の輝きを取り戻した。
懸魚は一八四八(嘉永元)年の木製で一対あり、今回修復されたのは鉾後ろ側で、縦約四〇センチ、横約三〇センチ。昨年の巡行時に破損したため修復した。落ち着いた金色に見えるよう、張り直した金箔の上に生漆を重ねて塗った。
十二日の曳初(ひきぞ)め以降、見学できる見通し。

"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 1日(日)
 
   【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
 北区・上賀茂神社で七月一日、「御戸代会神事」が営まれる。
御戸代(みとしろ)とは神に献上する稲を栽培する神田のことで、田植えが終了し田の害虫を駆除し、五穀豊穣を祈願する。
天平勝宝二年(七五〇)に朝廷・孝謙天皇が御戸代田一町の田畑を神社に寄進したのを記念し、農家をねぎらって田楽や猿楽を奉納したのが日本能楽の先駆となったとされています。
「賀茂御戸代能」と呼ばれる観世流による神歌・能・仕舞や茂山家狂言の奉納がある。
 
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 ★城南宮・愛車の茅の輪くぐり
全国的にも珍しい、駐車場に設けられた直径五メートルにも及ぶ大きな茅の輪。神職が一台ずつお祓いします。
その後、交通安全を祈念しながら、自動車やバス・トラックに乗ったままくぐり抜けます。
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 ★七月一日~十六日 夜間特別拝観・風鈴供養
千本ゑんま堂でゆるやかに暮れ行く夏の夜。心に染みる風鈴の韻を愉しみながら雅やかな風を感じてみませんか。
本尊開扉:午後六時三〇分より
午後六時より受付開始
 
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 ★七夕が近づく中、左京区貴船神社で二〇〇二年から、夜も季節感を演出しようとササ飾りの「七夕笹飾りライトアップ」が始まった。
今年も一日から、本宮社殿の周りに高さ二㍍ほどのササ約四十鉢を並べ、日が落ちるにつれて柔らかな光に包まれた青々とした笹に、参拝者の願いをしたためた短冊が揺れ、ササ飾りが優しい光に浮かび上がった。
ライトアップは平日は午後八時、土日祝日は午後九時ごろまで。
八月十五日まで、九日には「貴船の水まつり」がある。
 
 ★夏の風物詩「宇治川の鵜飼」が一日、宇治市宇治の京都府立宇治公園で開幕した。伝統的な装束を身につけた鵜匠(うしょう)が巧みに鵜を操る姿が、揺れるかがり火に浮かび上がり、見る人たちを魅了した。
川開きの神事に続き、夕闇が迫る中、風折烏帽子(えぼし)に腰蓑(こしみの)姿の鵜匠、女性二人が舟に乗り込んだ。かがり火に照らされた川面へ勢い良く潜る鵜に二人が交代で「ホーウ、ホーウ」と声を掛け、六羽を操った。捕らえた魚を鵜匠が吐き出させると、乗合船や川岸で見ていた人たちから歓声が上がった。
今季の鵜飼は九月三十日まで。乗合船からの観覧は大人二千円、小学生千円。乗船は、八月末までは午後六時半、九月は午後六時。
宇治川の鵜飼は平安時代には行われており、途絶えたが一九二六年に再興後、続いている。四年前に人工ふ化に成功。育った鵜は「ウッティー」と呼ばれ、この日もおととし生まれた一羽がデビューした。ウッティーたちは人に慣れており、綱を付けずに川へ放して漁をする「放ち鵜飼」の訓練にも取り組んでいる。

  2018年 7月 2日(月)
  
       [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]

 祇園祭山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が二日、京都市役所(中京区)の市会議場で行われた。前祭(さきまつり)(十七日)で長刀鉾に続く「山一番」は十三年ぶりに蟷螂(とうろう)山が引き当てた。
午前十時、議場に三十三の山鉾の代表者が黒紋付き姿で集まった。順番が固定されている山鉾を除く前祭十八基、後祭(あとまつり)六基の代表者が順次、くじを取っていった。
前祭で山一番を引いた蟷螂山保存会幹事は「一番を引けるよう八坂神社にお参りしてきた。人生で一番運を使いました」と笑顔を見せた。
後祭(二十四日)で「くじ取らず」の橋弁慶山、北観音山に続く山一番は五年ぶりに黒主山と決まった。くじ取り式は、巡行の先陣争いを防ぐため、一五〇〇(明応九)年から行われている。

"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 1 日(木)

             [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
§七月は祇園祭シリーズとして一ヶ月間順次レポートします§   
祇園祭にちなんで】

七月に入ると京都の街にいよいよ日本三大祭・祇園祭の季節が到来し、一日幕を開ける。
十七日の前祭と二十四日の後祭の二日間にわたって市内中心部を進む。七月一日の各山鉾町で一ヶ月間にわたる祭の幕開けを告げる神事「吉符入り」で始まり、三十一日の「夏越祓」までに二十四の神事があり、その中でも祭り情緒たっぷりの宵山、華麗さと躍動感に魅了される山鉾巡行とさまざまな行事が夏絵巻のごとく繰り広げられていきます。
時代を超えた伝統の輝き、千余年の歴史を有し、日本の祭礼の原点と称せられる祇園祭は山鉾町の町衆たちの努力と熱意によって今日まで受け継がれてきました。
これも祇園祭という京都が世界に誇るべき文化を次代へとつなげていかなければなりません。
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  月 日   祭礼 ・ 儀式 ・ 行事 場所 ・ 会場
7月1日(土) 吉符入り 各山鉾町
       長刀鉾町お千度(稚児社参) 長刀鉾町 ・ 八坂神社
7月2日(日) くじ取り式  京都市役所
       山鉾町社参  八坂神社
       吉符入り   各山鉾町
7月3日(月) 神面改め   船鉾町
       吉符入り   各山鉾町
7月4日(火) 吉符入り   各山鉾町
7月5日(水) 長刀鉾稚児舞披露  長刀鉾
        吉符入り  各山鉾町
7月7日(金) 綾傘鉾稚児社参  八坂神社
7月8日(土) 清祓い  各山鉾町
7月10日(月) お迎え提灯  祇園万灯会
       神輿洗式  四条大橋
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月11日(火) 前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月12日(水) 前祭  曳き初め  各山鉾町
        清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月13日(木) 長刀鉾稚児社参  八坂神社
        久世駒形稚児社参  八坂神社
       清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月14日(金) 清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月15日(土) 斎竹(いみたけ)建て  高橋町
       御手洗井戸開き  手洗水町
       宵宮祭 八坂神社
       清祓い 各山鉾町
7月16日(日) 大政所神剣拝戴 大政所町
       献茶祭  八坂神社
       鷺舞・田楽  八坂神社
       日和神楽  各山鉾町
       前祭  宵山  各山鉾町
7月17日(月祝) 前祭  山鉾巡行  
       神幸祭  八坂神社〜四条御旅所
7月18日(火) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月19日(水) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月20日(木) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め 各山鉾町
       清祓い 各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月21日(金) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め  各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月22日(土) 清祓い  各山鉾町
7月23日(日) 煎茶献茶祭  八坂神社
       護摩焚き  役行者
       あばれ観音  百足屋町
       後祭  宵山  各山鉾町
7月24日(月) 後祭  山鉾巡行  
       花傘巡行  八坂神社~市役所前〜八坂神社
       還幸祭  四条御旅所〜八坂神社
7月25日(火) 狂言奉納  八坂神社
7月28日(金) 神輿洗  四条大橋
7月29日(土) 神事済奉告祭  八坂神社
7月31日(月) 疫神社夏越祭  八坂神社
 
 ★京の夏を彩る祇園祭の幕開けとなる長刀鉾稚児の「お千度の儀」が七月一日、八坂神社で営まれる。長刀鉾は山鉾の中で唯一、生稚児が乗って巡行する。
黄緑、赤、紫の三色を配した華やかな色合いの稚児の装束は「涼み衣装」と呼ばれ、白塗りで口元に朱を差す化粧を施した稚児衣装に身を包み、三人は本殿でおはらいを受けた後、朱傘を差しかけられながら八坂神社の本殿に参拝し、祭りの安全と無事を祈り、父親に手を引かれて本殿の周囲を三週、お千度に臨んだ。
多くの山鉾町でも神事始めの「吉符入り」(一日~五日)を迎え、祭壇前で神職からお祓いを受け、一ヶ月に及ぶ祭りがスタートする。
 祇園祭の鉾町の会所では夕方から「二階囃子」が始まり、「コンチキチン」の音色が界隈に響き、初夏の祭を実感させる。
二階囃子は、山鉾巡行の本番に向けた祇園囃子の練習。吉符入りの一日以降に始まる。

浴衣を着た囃子方のメンバー数十人近くが勢揃いし、一年ぶりに鉦、太鼓、笛を鳴らし、初心者の小学生には先輩が寄り添い、手を取って鉦を教えている姿は伝統を感じる。

"おいない"の京都最新情報

 2018年 6月 30日(土)
     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]

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祇園祭神幸祭還幸祭とゆかりの深い京都市南区の綾戸国中(あやとくなか)神社はこのほど、ご神体の馬の彫刻「駒形」をかたどった絵馬を制作した。
同神社の祭神は八坂神社の祭神と一体であるとされる。綾戸国中神社の氏子から選ばれる久世駒形稚児は、神幸祭還幸祭で駒形を胸に馬にまたがって神輿を先導する。
特色あるご神体を広く知ってもらおうと同神社の宮司が考案した。宮司は「絵馬として納めるだけでなく、守り神として家に置いてほしい」と話す。初穂料千円。                    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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★京都では六月三十日に「水無月」という和菓子を食べる習慣がある。
このお菓子は、むかし貴重であった「氷」のかたちをなぞった物といわれています。
天然の氷雪を氷室に蓄え、六月三十日にその氷を宮中に献上していた。
一般には夏季に氷を得ることがかなわず、形を氷になぞらえて麦粉で作っていたが、徳川時代中期に至り小豆を混え三角に切り、現在の形となった。悪疫を防ぎ、災難をも除くためとし、広く洛の内外に用いられたもので、「みな月」は京都独特の名物である所以でもある。最近では三角を基幹として色んな形が出てきた。
 
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 下京区・市比売(いちひめ)神社の「夏越の祓」の神事。
半年間の厄を清め、無病息災を願う。
紙人形を川に流し、厄をはらう「ひとがた流し」が三十日夜、下京区高瀬川であった。氏子らが見守る中、ぼんぼりの柔らかな明かりで照らされた川面を「ひとがた」が彩った。
参拝者は、境内に設置された茅の輪をくぐり、名前と年齢を書いたひとがたにそっと息を吹きかけていた。高瀬川には、全国から納められた約五千枚の紙人形がまかれ、厳かな雰囲気に包まれていた。
 
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 ★半年間の厄と汚れをはらい、残り半年を無事に過ごせるようにと息災を祈る「夏越の祓い」(水無月祓)が六月三十日、京都市内の各神社で行われる。
主な神社としては、上賀茂神社吉田神社建勲神社・白峯神社・地主神社貴船神社・城南宮・車折神社・梅宮神社・御香宮神社などでは、一年間の折り返しにあたるこの日、大きな「茅の輪」を社頭に飾り、その茅の輪をくぐると無病息災・悪厄退散になると伝えられ多彩な催しを行う。
神社に伝わる和歌を唱しながら茅の輪くぐりや城南宮では交通安全祈願のため、車を通り抜けさせる直径五㍍のジャンボ茅の輪を設置したり、境内の小川で人形流しや人形を浄火で焼くお焚き上げなど、又和菓子の「水無月」を無料でふるまう神社もある。

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 2018年 6月 30日(土)


     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
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祇園祭神幸祭還幸祭とゆかりの深い京都市南区の綾戸国中(あやとくなか)神社はこのほど、ご神体の馬の彫刻「駒形」をかたどった絵馬を制作した。
同神社の祭神は八坂神社の祭神と一体であるとされる。綾戸国中神社の氏子から選ばれる久世駒形稚児は、神幸祭還幸祭で駒形を胸に馬にまたがって神輿を先導する。
特色あるご神体を広く知ってもらおうと同神社の宮司が考案した。宮司は「絵馬として納めるだけでなく、守り神として家に置いてほしい」と話す。初穂料千円。                       【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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★京都では六月三十日に「水無月」という和菓子を食べる習慣がある。
このお菓子は、むかし貴重であった「氷」のかたちをなぞった物といわれています。
天然の氷雪を氷室に蓄え、六月三十日にその氷を宮中に献上していた。
一般には夏季に氷を得ることがかなわず、形を氷になぞらえて麦粉で作っていたが、徳川時代中期に至り小豆を混え三角に切り、現在の形となった。悪疫を防ぎ、災難をも除くためとし、広く洛の内外に用いられたもので、「みな月」は京都独特の名物である所以でもある。最近では三角を基幹として色んな形が出てきた。
 
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 下京区・市比売(いちひめ)神社の「夏越の祓」の神事。
半年間の厄を清め、無病息災を願う。
紙人形を川に流し、厄をはらう「ひとがた流し」が三十日夜、下京区高瀬川であった。氏子らが見守る中、ぼんぼりの柔らかな明かりで照らされた川面を「ひとがた」が彩った。
参拝者は、境内に設置された茅の輪をくぐり、名前と年齢を書いたひとがたにそっと息を吹きかけていた。高瀬川には、全国から納められた約五千枚の紙人形がまかれ、厳かな雰囲気に包まれていた。
 
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★半年間の厄と汚れをはらい、残り半年を無事に過ごせるようにと息災を祈る「夏越の祓い」(水無月祓)が六月三十日、京都市内の各神社で行われる。
主な神社としては、上賀茂神社吉田神社建勲神社・白峯神社・地主神社貴船神社・城南宮・車折神社・梅宮神社・御香宮神社などでは、一年間の折り返しにあたるこの日、大きな「茅の輪」を社頭に飾り、その茅の輪をくぐると無病息災・悪厄退散になると伝えられ多彩な催しを行う。
神社に伝わる和歌を唱しながら茅の輪くぐりや城南宮では交通安全祈願のため、車を通り抜けさせる直径五㍍のジャンボ茅の輪を設置したり、境内の小川で人形流しや人形を浄火で焼くお焚き上げなど、又和菓子の「水無月」を無料でふるまう神社もある。

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